2册 ; 26.0×14.8cm 往生伝とは、往生をとげた人々の伝記を集めた書物である。極楽往生をとげたことは臨終の際に起きる奇跡によってわかると考えられており、往生伝には、信者の臨終の際に、なんともいえないよい香りが数日間続いたり、美しい音楽がどこからともなく聞こえたり、仏が空中に姿を現したりする奇跡が起きた様子が描かれている。 このような往生伝は、浄土信仰の広まりとともに、中国の唐代に作られ始め、宋代以降には数多く編纂されるようになった。新修浄土往生伝もそうした往生伝のひとつで、宋代の1084年に撰述され、1105年に出版された。本書は、そのわずか20年余後の1128-1130年に日本で書写されたもので、現存最古の伝本である。 本書が書写された時期は、日本で浄土信仰が急速に広がっていく時期にあたる。そうした仏教の日本での浸透に、本書が果たした役割は大きかったと思われる。 また、本書は中国文化の受容の様相を伝える資料としても注目される、貴重な資料である。 2022-01-11 新修淨土往生傳 上, 下 2022-01-11 1128 000007614640 宋王古撰 WA1-8 旧請求記号: WA15-11 子部/釋家類/史傳之屬 true 1130 重要文化財 chi 大治3-5寫 国立国会図書館 国立国会図書館 装丁 : 綫装 一般 1128|1130 新修淨土往生傳 上, 下 『國立國會圖書館漢籍目録』489頁右 Japan