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しぐれのえん
Abstract
- 室町物語。悲恋遁世ものの公家小説。鎌倉時代の『しのびね物語』と筋が酷似する。左大臣の子中将さねあきらは、清水寺参籠の妹君を訪うた折り、美しい姫君(古中納言きんざねの娘)に傘をかす。この姫君を寺の別当が奪おうとしたが、中将の局に避難し、一緒に暮らすようになる。父左大臣は中将と右大臣の娘と強引に結婚させる。一向に居つかない中将に右大臣の北の方は呪詛をかけ正気を失わせる。左大臣邸をでた姫君はやがて帝に見染められ女御として承香殿に据えられる。やがて呪詛が解けた中将は事情を知り出家し横川に上る。承香殿は悲しみ、皇子や姫君も生まれて時めいたが、心中で中将を恋しく思っていた。当館本は無刊記で、江戸版と思われる。寛文11年うろこかたや板とは本文は同じだが字詰めの異なる別版で、挿絵は覆せているが、下巻で一図削除している。(岡雅彦)
Metadata
- Titledcterms:title
- しぐれのえん
- Publisherdc:publisher
- [出版者不明]
- Issueddcterms:issued
- 1600
- Alternativedcterms:alternative
- あまやとり
- Datedcterms:date
- [江戸前期]
- Data Providereadl:dataProvider
- 国立国会図書館
- Provided Ineadl:providedIn
- Japan
- Extenteadl:extent
- 1冊 ; 27cm
- Descriptiondcterms:description
- 書題簽: あまやとり, 装丁 : 和装, 中巻欠, 天和4年うろこかたや (江戸) 刊の後印, 印記: 東亰圖書館藏
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- http://eadl.asia/collection/JapanCollection , http://eadl.asia/collection/NDL_Bibliographic_Catalogue , http://eadl.asia/collection/NDL_OldBooks
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- しぐれのえん