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厳島の御ほん地
Abstract
- 室町物語。明暦3年(1657)の写。やや厚手の楮紙を袋綴じにした大型の写本。行数も13行から17行と統一もなく文字も下手だが、記述は版本に比して古体を保つ。天竺東城国の大王の子善哉王は扇に描かれた美女を恋して病となる。はるか遠くの西城国の王の三女が美女と聞き歌を贈り、自ら出かけ契りを結んで連れ帰る。大王の1,000人の后たちはこの后を妬み、謀って深山に連れ出し首を打ち落とす。死の直前に生まれた王子は、首の無い母の亡骸の乳を吸い、獣に守られて育つ。のち善哉王は王子を尋ね当て、后の白骨と首を求めて、相人の術により后は蘇生する。親子3人は国を出て日本の安芸の国の厳島大明神として顕れた。『熊野の本地』の五衰殿の女御の話に酷似する。(岡雅彦)(2016.2)
Metadata
- Titledcterms:title
- 厳島の御ほん地
- Publisherdc:publisher
- 写
- Alternativedcterms:alternative
- 厳島の本地, いつくしまのゑんぎ, 唐土物語, 厳島御本地
- Datedcterms:date
- 明暦3
- Data Providereadl:dataProvider
- 国立国会図書館
- Provided Ineadl:providedIn
- Japan
- Extenteadl:extent
- 1冊 ; 30cm
- Descriptiondcterms:description
- 装丁 : 和装, 書名は外題による
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- http://eadl.asia/collection/JapanCollection , http://eadl.asia/collection/NDL_Bibliographic_Catalogue , http://eadl.asia/collection/NDL_OldBooks
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- 厳島の御ほん地