East Asia Digital Library

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Title
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伊波伝毛之記

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Titledcterms:title
伊波伝毛之記
Creatordc:creator
曲亭馬琴
Publisherdc:publisher
URI
eadl:NDL000007276843

Abstract

  • 伝記。「江戸旡名氏稿」(曲亭馬琴著)。文政2年(1819)12月成。写本1冊(罫紙、10行)。戯作者馬琴がかつて弟子入りし、交流のあった山東京伝(文化13年[1816]9月8日没、56歳)の伝を、京都の「某生(ぼうせい)」(=ある人)の求めによって綴ったとする。京伝の出自・経歴・人柄・家族関係、馬琴との交友と隔たり、没後のことなど、ごく身近な人でなければ分からない細部を記述するが、端々に「著者馬琴の主観によるひずみ」(浜田啓介、1983.10)を含む。掲出本は、関根只誠(しせい)筆写(表紙見返し・蔵書印)、安田善次郎(蔵書印「松廼舎文庫」)旧蔵。跋文に「按るに、此書は著作堂馬琴翁の筆記なるよし、珍書と称すべし。又戯作者の小伝、細注に見えたり。いとめづらし。」云々とある。現在同書の活字翻刻を収める『新燕石十種』第6巻解題(朝倉治彦、1981.12)に、本文は「松廼舎文庫蔵著者自筆本に拠る」(旧版解題)とし、「自筆本の所在は、現在不明」とするが、掲出本と『新燕石十種』の本文には異同があり、「自筆本」からの筆写ではない。なお諸本については、上記浜田稿に簡潔にまとめられている。テキストは、『新燕石十種』の翻刻に注釈を付して、『近世物之本江戸作者部類』(徳田武校注、岩波文庫、2014.6)に付載されたものが、解説共々有益である。(大高洋司)(2020.2)(参考文献)『新燕石十種』第6巻所収「伊波伝毛乃記」翻刻・解題、朝倉治彦執筆、中央公論社、1981.12『日本古典文学大辞典』「伊波伝毛乃記」の項、浜田啓介執筆、岩波書店、1983.10

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