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鬼くま退治
Abstract
- 黒本2冊(合1冊)、山本義信画、山本版、柱題「おにくまたいぢ(ち)」、題簽欠。所蔵は当館のみ。『日本小説年表』(『近代日本文学大系』第25巻 国民図書、1929)に宝暦2年(1752)刊とする根拠は、『青本絵外題集』1(貴重本刊行会、1974.7)28頁所載の下冊分題簽「さかたきん平/渡部竹つな/鬼熊退治 下」に「さるのとし (商標:丸に山) しんはん」とあるのによるか。(内容)子四天王もの。羅生門の茨木や大江山の酒呑童子退治も昔となり、太平の世ゆえ力業を止めた金時は金平を連れて渡辺綱を訪ねる。金平と、綱の子竹綱は友達となり、遊ぶ所へ駆け来た猪を二人で組止める。猪を追って来た鬼熊の家来を皆殺しにし、首を一つに括って猪に乗せ家に帰る。強悪無道な鬼熊は意趣返しに金時を討とうと手下と評議。酒に酔って高鼾の金時は、忍び入った鬼熊の家来共に目を覚まし人礫(ひとつぶて)に打ち掴み殺す。鬼熊は金平竹綱に殺され最期。金平竹綱は二人で大竹の子を引き抜いて頼光へ奉る。親譲りの大力、強い者の親方と感ぜぬ者なし。『日本古典文学大辞典』第1巻(岩波書店、1983.10)に立項(執筆木村)。(木村八重子)
Metadata
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- 鬼くま退治
- Creatordc:creator
- 山本義信 作・画
- Publisherdc:publisher
- [山本]
- Alternativedcterms:alternative
- おにくまたいぢ, おにくまたいち, 坂田きん平渡部竹つな鬼熊退治
- Datedcterms:date
- [江戸中期]
- Data Providereadl:dataProvider
- 国立国会図書館
- Provided Ineadl:providedIn
- Japan
- Extenteadl:extent
- 2冊 (合1冊) ; 18cm
- Descriptiondcterms:description
- 装丁 : 和装, 書名は書外題による, 版心書名: おにくまたいぢ, おにくまたいち, 見返し(上冊)に「宝暦二申年」と墨書あり, 印記: 豐花園文庫
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- http://eadl.asia/collection/NDL_Bibliographic_Catalogue , http://eadl.asia/collection/JapanCollection , http://eadl.asia/collection/NDL_OldBooks
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- 鬼くま退治